先日久しぶりにギターを教えるということをした。といっても、教えたのは大学の同級生の女の子。「叔父からもらったクラシックギターがあるから、それを弾けるようになりたい」と相談を受けて、教えることに。
大学の同級生っていうのもあったのでお金を取るのもはばかりがあり、レッスン料は取らず場所代だけをお願いした。近くのカラオケに二人でフリータイムで入り、なごやかな雰囲気の中、なんだかんだで3時間ほど教え続けた。
完全ボランティアではあったが、久しぶりにギターを教えるのはなかなか新鮮。前にギターを教えていたときの気持ちを思い出した。
ギターを教えたい
その友達に教えたことだけがきっかけになったのではないが、近い将来、またギターを講師業をやりたいなと思っている。
ちょうど、教室にするにはぴったりのいい場所が知り合いのところにあるので、そこを借りて何人かの生徒にレッスンをすれば、まあ、副業程度の収入にはなるだろうと考えている。取らぬ狸の皮算用とはまさにこのことなり。
まずは手始めにと、ギター初心者向けのホームページを立ち上げようと、準備中だ。
至れり尽くせりでレッスンに挑む
そんなことを考えている中、読んだのが『音楽講師の始め方と続け方』。数年前、バイトとしてギター講師をやっていた頃に一度読んでいるので、再読である。
著者の宮脇敏郎氏といえば、数々のギター教則本を出しているカリスマギター講師。本書によると、学校の先生とプロギタリストという2つの夢を抱えたまま大学の教育学部に入学したのだという。そんな著者にとって、音楽講師と言う職業は、まさになるべくしてなった道なのだろう。
本書を読んでいると、そんな著者の生徒に対する思いやりに頭が下がる。彼のレッスンでは、毎回レッスンの風景を動画としても残し、レッスン後にはそれをDVDに焼いて渡しているのだとか。まさに至れり尽くせりである。
正直に言うと、本書で取り上げられている生徒からの悩みと言うのは、かなり生ぬるいもの。「いくら習っても上達した気がしない」など、十中八九生徒のやる気のなさや練習量の少なさに起因するものだ。
そんな、生ぬるい生徒に対しても、全力の姿勢で挑み、なんとかモチベーションを高めようとするのが音楽講師。大変な仕事だ。
でもなんで、僕はギターを教えたいんだろう。自分に問いかける。
大事なことは生徒の視野を広げて、音楽を通じて人生を豊かにする手助けをするということ
本書の冒頭の方に書かれている言葉が、胸を打つ。
そう、そういった体験をした覚えがあるからこそ、僕はまたギターを教えたいのだ。
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