責任とってくれAmazon! 雑誌は林檎製で読め?

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コーヒーと電子書籍雑記

 「ギター・マガジンがタダで読める!」
 
 Kindle Unlimitedの読み放題本リストに『ギター・マガジン』誌があるのを見つけたときの反応だ。ちょっと前に見たときはなかったので、どうやらここ最近になってアンリミテッド対象本に加わったらしい。*

 読み放題対象となった『ギター・マガジン』にまんまと釣られ、ついに僕もKindle Unlimitedの1ヵ月間の無料お試し会員に登録してしまった。あの、ブロガーたちがごり押しするほどご愛用のサービスに、である。

 とはいえ、実際に登録してみると、読み放題とはいえ、案外読まないものである。ぶっちゃけまだ1冊も読み通していない。そもそも図書館で借りた本やその他中古で買った本が絶えず山となっているのに、視界に入らない電子本を読もうとまでなかなか意識が向かないのだ。

 Kindle Unlimited自体のイマイチな点を上げていくだけでも、1記事書けてしまうんだけども、まあひとまずそれは置いておく。今回書きたいのは電子書籍の雑誌についてだから。

*読み放題対象なのは一ヶ前のものからのバックナンバーのようで、最新刊は読み放題対象ではない様子。

また、『ギター・マガジン』以外にも『ベース・マガジン』や『リズム&ドラム・マガジン』も同様に読み放題対象になっているので、バンドマンは要チェックである。端末さえあれば。

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iPad miniじゃ小さすぎる!

 なにはさておき、『ギター・マガジン』だ。こいつがまあ、僕の手持ちのタブレット「iPad mini2」で読むと文字がかなり小さくて非常に読みにくい! 電子書籍を使ったことのある人ならわかってもらえると思うけれど、電子書籍での雑誌や大型書の類はどれも固定レイアウト(大雑把にいうと、1ページ1ページが画像データそのもの)なので、端末のディスプレイの大きさが読みやすさに直結する。

 特に『ギター・マガジン』の特徴なのかもしれないけれど、結構小さな書体で書かれた文章も多く、ピンチ・インで拡大しまくらなければ、読めたもんじゃない。そうすると、1ページ1ページ読み進めるのに紙で読んでいる時よりもよっぽど手間がかかって、結局読むのが億劫になってしまうのだ。

 とまあこんな風に文句を書いていると、「それはお前の持っている端末の問題だろ!」とクレームが飛んできそうだが、それはもう少し読み進めてからにしてほしい。

 事実、僕の7.9インチのiPad mini2じゃ、タブレット端末として小型なのは間違いない。だから珍しく景気が良かった僕は、ちょうどセールでかなり安くなっていたのもあってFireタブレットの10インチモデルを買う気満々になっていたのだ。

細長のFireタブレット


 しかしである。このFireタブレット、よく調べてみるとアスペクト比が16対10じゃないか!

 ご存知の読者も多いと思うが、スマホやタブレット、PCやテレビなどのディスプレイにはアスペクト比というのがある。いわゆる画面の縦と横の比率のことで、4対3とか16対9など、いろいろある。

 タブレットのスペックで単純に10インチといったところで、それらが意味しているのは対角線の長さのことであって、実際には同じ8インチでもずんぐりした形や細長い形など、それぞれで異なる。

iPadシリーズは、初代から一貫して4対3というアスペクト比を採用している。これはA4などの紙のサイズ感にも近く、かなり使い勝手が良い。それに対して、多くのAndroid系タブレットは、iPadよりももっと細長い形をした16対9や16対10 (最近の
製品だと多くが後者のようだ)を採用していて、これは大概のスマホでも採用されているアスペクト比。手元のスマホを見てくれればわかる通り、A4の紙よりもよっぽど細長い。

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 さて、例のFireタブレットはというと、あろうことか16対10なのである。この16対10という比率は、動画を観るにはちょうどよくても、雑誌を1ページ毎で表示させるには細長すぎて、上下に無駄なスペースが生まれてしまう。

 ついでだから、アスペクト比16対10の10インチの画面に、僕が読みたい『ギター・マガジン』がどれくらいの大きさで表示されるので計算してみたところ、なんと手持ちのiPad mini2で表示されていたサイズ感とほとんど変わらないじゃないか!

 当然、Fireの購入はやめた。

 しかしまあ、電子書籍の急先鋒のAmazonなのに、電子書籍で雑誌や大型書をストレスなく読める端末は用意しないのって、やる気あるのやらないのやら。ひょっとしてその手のものは、Apple製で読めってこと? うーん、12.9インチのiPad Proなら、雑誌でも1ページの実寸とほとんど同じくらいのサイズ感で表示できてストレス・レスで読めそうだけど、雑誌のために10万越えのタブレットはいくらなんでも高すぎる!!

 Amazonは10インチのFireタブレットを、「大画面で迫力のエンターテイメント」として謳っていて、どうやらAmazonビデオを楽しむための端末として売っているようだ。……曲がりなりにも本屋なのに映画優先かよ!

 というか、10インチのタブレットで「迫力の大画面」かよ! 今時どこの家庭にも巨デカな画面のテレビがあるんだろうに。それで観ましょうよ……。

 Fire TV? そんなの買わなくてもノートPCとテレビをHDMIケーブルで繋げばいいじゃん! どうでもいいけれど、菓子片手にソファーに寝そべって、タブレットで適当にながら見で消費されるなんて、映画作品が可哀想だ……。

 ダラダラと書き連ねてしまったけれど、結局何が言いたいのかというと、雑誌も読み放題という素晴らしいサービスを提供してくれるなら、それにちょうどいい端末もAmazonオリジナル端末ならではの手頃な価格で用意してくれと言いたいのだ。

 責任とってくれよ、Amazon!


 こんな記事を読んだ上でなおKindle Unlimitedに登録しようと思った酔狂な方は、こちらからどうぞ。
 miniじゃないiPad AirやProを持っている方は『ギター・マガジン』でも他の雑誌でもきっとストレスなく読めると思います。

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