【カネトショ】第十話 展示の監視役アルバイトで優雅に日曜日を過ごす

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人生初の万年筆を飯島商店で開封。千円で買えるとはいえ、書き心地はボールペンよりはるかにいい。お金がなかったので図書館で本をたくさん読んでみた

今日は横須賀に来ている。言うまでもなく、場所は飯島商店。友人の高良真剣君の運営するオルタナティブ古民家だ。用件はと言うと、現在飯島商店にて行われている展示会の監視役である。

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英語を使ったりと、優雅に過ごす展示の監視アルバイト

家主の高良真剣氏だけでなく、展示を行っている二人も本日は在廊——展示を行っているアーティストが会場に居ることをこのように言うらしい——していないので、代わりに見張り役として居てくれと頼まれた。実を言うとバイトである。いくらもらっているかは伏せさせていただくが、かなり割のいい具合だ。

といっても、日曜日の昼の12時から夜の8時まで拘束されると考えると、決して良い待遇では無いのだが、問題はその間中、一階の居間にさえいれば、何をやっていてもいいという好条件だ。現に僕は今、仕事中にこれを書いている。傍には紅茶が置いてある。なかなか優雅な仕事時間だ。

と、書いていたら、先ほどからちらほらと来客が現れ、対応していた。タトゥーの入った三人組の白人さんたちがきたのだが、えらく感動していた。始めは一人が入ってきて、二階のギャラリーをひと目見るや否や、「Really cool!!!」と言って、家の外にいた二人を呼びに行った。

久しぶりに英語を使ったので変に気疲れしてしまったが、興奮した様子で感想を言ってくれるのは、たとえその二人のアーティストと面識がなくとも嬉しい。

万年筆デビューをした

話は変わるが、ここに来る途中に地元駅の文房具屋で万年筆を買った。万年筆といっても、千円で買えるカクノであるが、人生初の万年筆である。なかなか嬉しい。

人生初の万年筆を飯島商店で開封。千円で買えるとはいえ、書き心地はボールペンよりはるかにいい。

せっかく原稿用紙に手書きで書くのだから、いい加減百円台のボールペンだと味気なく感じてきた。そろそろ万年筆でも、と思い、晴れて万年筆デビューしてしまった次第である。

原稿用紙一枚分使って、あれこれ落書きをしていた時は、まだボールペンと万年筆、どちらが楽かはっきりしなかったが、先ほどからこの原稿を書いていて、なるほど確かに楽だと感じた。そこまで丁寧に書いているつもりもないが、いつもより字が綺麗なのもグッドである。作家気取りがどこまで続くのやら。


そろそろ三時である。案外時間が過ぎるのは早そうだ。夕方以降になると、来客も増えると聞いている。今日は夜遅くまで帰ってこないと聞いているので、夜の八時になったら片付けてすぐに家に帰り、飯を食うつもりだ。空腹しのぎと口の寂しさの紛らわしの為、菓子もたくさん買ってきた。そろそろ一つを食べようと思う。

この後は川端康成の書き写し

原稿用紙三枚という紙幅を設けているため、残り半ページほど書かなければならない。この後僕がやろうとしていることを書いておこう。

まず、菓子を食って、茶を飲む。それはいいだろう。その後、川端康成の『雪国』の書き写しをしようと思っている。文体を学ぶためである。またせっかくノートパソコンを持ってきたので、ブログ記事も更新しようと思っている。案外、時間は足りなそうである。

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元原稿は8月20日の日曜日に執筆。その後夕方にちらほらと人がきたが、一日を通して暇な日だった。なお、この原稿を書いた後はずっと『雪国』の書き写しをしていて、ブログの更新は結局できなかった。この日は合計で原稿用紙一五枚ほど書いた。

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