先日、母に売れそうであれば売ってほしいとのことで、10冊ほどの本をもらいました。その中の一冊が今回ご紹介するこちらの本。齋藤孝さん著の『15分あれば喫茶店に入りなさい。』
出版されたばかりの頃に一度読んだことがある本でしたが、改めて読んでみるとなかなか新しい発見があって、面白く読めました。
喫茶店やカフェは、仕事の主戦場
このブログ読者の方の中にも、家ではどうしても勉強ができない。かといって、図書館にいくと眠くなってしまうという人もいることでしょう。なんといっても著作の齋藤さんご自身がそのような性格らしく、学生の頃からよく喫茶店で勉強をされていたのだとか。
そんな齋藤さんだからこそ、様々な勉強・仕事テクニックを編み出して、喫茶店などを仕事の主戦場として、あらゆる活動をしてきたのですね。
僕自身も、家ではあまり勉強ができないタイプでして、勉強をしようと気持ちがみなぎっているときは、よくドトールなどに行きます。この記事を書いている今も、家で夕飯を食べてから外に出て、駅前のマクドナルドの席でiPad mini 2とMagic Keyboardを使って、執筆しています。
夕飯を食べた後の時間って、何かやりたいことがあっても、結局だらだらとネットサーフィンしたりしてしまうんですよね。それで、そのまま寝る時間になって、「今日も全然できなかった」なんて思って、1日を終えるという…。
そんなわけで、この本に影響を受けて、しばらくの間、この、「夜マック時間」を設けようかなと思っています。100円のコーヒーで1時間ちょっといて、記事が書ければ充分もとは取れると思うので。昼間や夕方は中高生でうるさいマクドナルドも、さすがにこんな時間だと結構静かで、なかなかお値段以上の環境だと思います。
ストップウォッチを有効活用!
この本の中には、たくさんの喫茶店勉強・仕事テクニックが取り上げれれています。そのすべてを実践してみるというのは正直ナンセンスな話だと思いますし、自分にとって「これは使えそうだな」と思えたテクニックを、取り入れたり、自分なりにアレンジして行ってみるといいでしょう。
例えば、僕が真似してみようと思った喫茶店テクニックは、ストップウォッチで作業をする時間を測るといった技。
なんでも、齋藤さんは常にカバンの中にストップウォッチを入れているのだとか。
齋藤さんがストップウォッチを使う理由には、二種類あって一つは仕事に制限時間を設けるというもの。つまり、この仕事は15分で終わらせると決めたのなら、15分の時間をきっちり計って、必ず決めた通り15分以内にその仕事を終わらせるのが目的。
自分も常日頃から、1時間以内に終わらせるなどと、なんとなく制限時間を決めたとしても、すぐにその時間を過ぎてしまい、ダラダラと続けたり、場合によっては途中でやめてしまったり…。
仕事や勉強などの作業には、クオリティを求めるゆえ惜しみなく時間をかけて行うものと、クオリティは多少妥協してでも制限時間以内に終わらせるべきものの二種類があるということを意識することだと気付かされました。
「生産的ではない仕事にいくら時間を費やしても、何も生まれないからです。」(p. 45)
この言葉は、僕のようになんでもかんでもだらだらと時間を費やしてしまう人間には、良い教訓です。
言ってしまえば、この本の一番の主張は、本の題名になっている「15分あれば喫茶店に入りなさい。」というものなのですが、齋藤孝さんが提案される喫茶店での勉強・仕事テクニックがたくさん書かれているので、是非とも読んでみてください。
なお、喫茶店と表記していますが、スターバックスやドトールなどのカフェのことも含んだ意味で使っていますので、ご了承ください。そのことについては、著者の齋藤さんが以下のように記述しています。
喫茶店といえば、昔ながらの雰囲気のある喫茶を思い浮かべる人もいるでしょう。その他に、ドトールやタリーズ、スターバックスといったチェーン店やファミレスも含めて、本書では「喫茶店(ルビ:カフェ)」と呼ぶことにしましょう。(p. 5)
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