Amazon Music Unlimitedの無料体験に登録してみた!〜僕のストリーミング遍歴〜

ちょうど去年の大晦日、インフルエンザで絶不調の身体の時、Amazon Music Unlimitedの無料体験に登録してみた。ちょうど、そろそろ登録して使い始めてから10日くらい経ったので、使用感などを書いてみようと思う。

また、これまでに至る僕のストリーミング・サービス遍歴も長々と書いてみた。手っ取り早くAmazon Music Unlimitedの使用感や、他ストリーミング・サービスとの比較を見たい方は、下の目次メニューから、飛んでいただきたい。

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Amazon Music Unlimitedとは? Prime Musicとの違い

Amazon Music Unlimitedは、日本では2017年11月に開始された音楽ストリーミング・サービス。競合サービスの中では一番新しいものだと思う。

公表上では、登録楽曲数4000万曲以上と謳っているので、Google Play MusicやApple Musicなど、数字の上では他のストリーミングサービスとも同じくらいの楽曲数を持っていることになる。もちろん、こういうストリーミングサービスが公表する楽曲数というのは、ほとんど目やすみたいなもので、実際に使ってみないとわからない。とはいえ、曲数が少ないような印象は今のところない。

Amazon Musicアプリ・トップ画面

iPad版Amazon Musicアプリ。Prime Music・Unlimited共にアプリは共通。

AmazonのPrime会員じゃない人でも利用できて、その場合は月額980円。Prime会員はさらに安くなって、月額780円。その他にもファミリープランというものもあり、月額1480円で6アカウントまで家族間で使えるようである。

個人的には、Prime会員だと月額780円というのはポイントが高い。後述する、サービス開始時に会員登録したGoogle Play Musicと同じ金額である。安い。

Amazonの音楽ストリーミングサービスは、それまではPrime Musicのみで、こちらはPrime会員会員向けの追加料金いらずで100万曲以上が聴き放題というサービスだった。この100万曲以上というのは、実際のところかなり曲数が少なく、「聴きたいアルバムが聴き放題対象になっていたらラッキー」くらいの感覚のものだった。

どちらかというと、聴きたいものを探すというよりも、Prime Music対象曲の中からめぼしいものを探すという感覚に近いサービスである。ただ、選択肢が少ない分、聴くものに迷うということはあんまりないのは、楽といえば楽。

僕はSpotifyなど、他のストリーミングサービスの有料会員になっていたので、Prime Musicで音楽を聴くことはほとんどなかった。

ブルース・ソウル好きな僕のストリーミングサービス遍歴

本題のAmazon Music Unlimitedのレビューに入る前に、僕の普段聴く音楽ジャンルのことと、これまでのストリーミング遍歴について書いてみよう。

僕が普段聴く音楽は、ざっくりいうと古い洋楽である。具体的に書くと、だいたい1940年代から1970年代あたりまでの黒人音楽やロックである。また、最近ではアメリカやヨーロッパ各国の若手ブルース・ソウル系のアーティストも積極的に聴いているので、以前よりはだいぶ新しい音源も聴いている。(音楽性が古いのはともかく)

だから僕の聴いている音楽というのは、この記事を読んでくれている大半の人の好んで聴いている音楽と全くもってかけ離れたジャンルなので、僕がいう楽曲数が豊富などという意見は、正直あてにならないかもしれない。

Google Play Musicでストリーミングデビュー

僕がストリーミングサービスにデビューしたのは、2015年9月にGoogle Play Musicが日本でサービスを開始した時で、開始後すぐに会員登録した。ちょうど、その2ヶ月前の同年7月にApple Musicも日本でサービスを開始したばかりだったので、ちょうど当時は日本でのストリーミングサービスの夜明けみたいな感じであった。

Google Play Musicは、今では個人プランで月額980円だけど、サービス開始に登録したユーザーにはキャンペーン価格が適応され、サービスを解約しない限り永続的に月額780円で利用できた。今でも月額780円でGoogle Play Musicを利用している人はたくさんいるはず。

Google Play Musicのいいところは、iTunes Matchのように自分のPCに保存されている音楽をクラウド上で保存できること。これはかなり便利で、実はサービスを解約した今でも、この機能だけは今だに利用させてもらっている。

ただ、Google Play Musicの不満点はたくさんあった。一つはPCでのデスクトップアプリがなく、ブラウザからの利用だけという点。これはどうも扱いにくかった。

また、当時公表上では3500万曲以上と謳っていたが、実際にはかなりハテナな曲数で、聴きたいアルバムが全然登録されていないということによくがっかりした。具体的には、バッタもんのような変なベストアルバムばかりで、有名なスタジオアルバムがない、みたいな。そんないまいちなラインナップだった。

ちょっとアブノーマルな方法でSpotifyの味をしめる

そんな感じで、多少不満を感じつつもGoogle Play Musicを利用していたら、VPNをいじることによって、日本で当時まだサービスを提供していないSpotifyを、日本からでも利用できることを知る。やってみると、思いの外簡単で、しかもSpotifyのMacアプリの出来など、よっぽどGoogle Play Musicよりも使いやすい。

どれくらいの期間そうしていたかは忘れたけど、数ヶ月から半年間くらいは、Google Play Musicの有料会員のくせに、Spotifyの無料アカウントで基本的に音楽を聴く——そんなことを続けていた。

確かSpotifyが正式に日本に上陸する半年くらい前からである。当時のSpotiyの広告は面白くて、Spotify社の幹部の人間たち自ら片言の日本語を話して、「マモナクニホンデモSpotifyノサービスガセイシキニハジマリマス」というようなことを言っていた。当時の広告は今のSpotifyのものほどうざったくなかったので、無料プランでも充分楽しめたのだ。

また、余談だがこの頃に数ヶ月お遊びでLINE Musicも使ってみたことがある。ただ、こちらは曲数が比べるまでもないくらい少なかったので、殆ど利用することもなく解約した。

そんなことをしているうちに、ついに2016年9月、正式にSpotifyが日本でサービスを開始。早速Google Play Musicとはオサラバし、Spotifyの有料会員に登録した。

Spotifyのいいところはアプリの出来の良さだけでなく、唯一Linuxにもアプリが対応しているところ。Amazon MusicやGoogle Play Musicのようにブラウザ利用で使えるものはあるとはいえ、Linuxでもストリーミングで音楽を楽しみたければ、Spotify一択だと思う。

ただ、Spotifyにも弱点はあって、それは案外制限がかけられている楽曲が多いということ。アーティスト側が制限しているライセンスの問題なんだろうけど、Spotify上ではアルバムの中で再生できない楽曲というのが、結構見かける。

例えば、かなり顕著な例だと、Sam Cookeのリマスター版「at the Copa」なんて、全13曲中4曲しか再生できない!

Sam Cookeのライブアルバム「At the Copa」。再生できるのは全13曲中、4曲のみ。

また、これはかなりのお古機種というので仕方ないのだろうけど、iPhone4SでSpotifyアプリで音楽を流していると、かなりバッテリーが消費されたのには困った。このiPhone4Sは、音楽再生用端末として、我が家では今だに活躍してもらっているのである。

Apple Musicに、ちょっと浮気してみる

Spotifyの有料会員には一年ほどなっていたのだけど、ここにきて、Apple Musicに少し浮気をしてみたくなった。2017年9月頃の話である。……早い話、金欠だったので、3ヶ月間無料で使えるというところに、心が揺すぶられてしまったのだ。

Spotifyから乗り換えてみたApple Musicの使用感は、やはりApple純正アプリというだけあり、iOS端末との親和性がとてもいい。単純に、とても使いやすかった。僕のiPhone5やiPhone4Sでも、ストレスなく動く。(4Sだとやはりワンテンポ遅いが)

ただ反面、Android端末での使用感は、かなりひどい! 僕は普段使いのスマホにはAsusのZenfone 2 LaserというAndroidスマホを使っている。そのため、Wifiもない外出先で「あの曲聴きたいな」となった時は、Android版Apple Musicアプリで聴くことになる。ただこれが、あまりにもひどい。第一、曲の読み込みが異様に遅く、よくイライラしたものだ。正直、Android版Apple Musicに限っては「Appleやる気ないなー」と強く実感する出来のアプリ。

また、スマホアプリで曲をオフラインで聴くためにダウンロードしようとすると、「iCloudミュージックライブラリ」というのを有効にせよと表示される。このiCloudミュージックライブラリを調べてみると、PCのiTunesの楽曲をクラウド上で管理できるようになるが、代わりにそれらの楽曲にはDRMが付与されてしまうとのこと。これは非常に困る! たかだがスマホで曲をオフラインでもいけるようにしたいだけなのに、所有のmp3データが不自由なものにされてはたまらない。

当然、iCloudミュージックライブラリは有効にしなかった。だから3ヶ月間、楽曲のオフライン用のダウンロードはなし。第一、同様の自分のライブラリをクラウド上で管理する機能なら、無料で使えるGoogle Play Musicの機能ですでにやっているので不要なのである。

Appleの、こういうなんでも自分の支配下に置こうとする感じはやはり嫌いである。

なお、PCの場合Apple MusicはiTunesを利用する他ない。MacだとiTunesも軽いからいいけど、WindowsPCだとiTunesは重くて使いにくいだろうし、LinuxにおいてはiTunesが利用できない。つまり、LinuxでApple Musicを利用することは事実上不可能なのだ。

そして、Amazon Music Unlimitedに至る

だいぶ文字数を費やしてしまったが、このようなわけで、Google Play Music→Spotify→Apple Musicと経てきて、今はAmazon Music Unlimitedを利用している。ちょうどApple Musicの無料体験期間中に、Amazon Music unlimitedが日本でサービスを開始したので、Apple Musicの無料期間が終了したら早速試してみようと思っていたのである。

使用感としては、なかなか悪くない。いや、案外結構いいかもしれない。Mac版のアプリもSpotifyほど洗練されたイメージではないけど、悪くはない。Linux版のアプリはないけれど、ブラウザからアクセスすることができる分、Apple Musicよりはよっぽどマシ。

また、楽曲数4000万曲以上という楽曲数も、僕の普段聴く音楽ではSpotifyやApple Musicとなんら遜色がない印象。言い換えると、主要のどのサービスを選んでも僕の場合は、取扱い楽曲数で困ることはないとは思う。

スマホのアプリも、悪くない。少しSpotifyを意識しているところはあるとは思う。

少しイマイチだなと思うところは、変なカタカナ表記。英語の曲をカタカナで表記するのはやめていただきたい。また、変に邦題で表記されるのもいやだなあ。どちらも、とても見にくい!

Sly and the Family Stoneのアルバム「Stand!」アーティスト名からアルバム名、曲名全てがカタカナ表記。

なお、Prime MusicとAmazon Music Unlimitedは、PC版・スマホ共に同じアプリを使っているため、アプリの使用感などは、Unlimitedに登録しなくともPrime Musicを使ってみれば十分にわかる。あなたが、Prime会員であれば!

結局、Amazon Music Unlimitedは利用するべきか

ううむ、だいぶ長い記事になってしまった。
上記のストリーミング・サービス遍歴の記述だけだと、各サービスの特徴の比較もしにくいと思うので、独断と偏見をもとに作った表で、それぞれのサービスを比較してみる。

サービス名 楽曲数 月額料金
(個人利用・基本)
Linux対応 いいところ 悪いところ 総評
Amazon Music Unlimited 4000万曲以上 プライム会員780円
Prime非会員980円
○ ブラウザを利用 Prime会員なら780円と、他サービスよりも断然安い。 洋楽曲の、曲名のへんなカタカナ表記は見にくい。 Prime会員でかつ、特別なこだわりがなければ、一番おすすめ。楽曲数も問題なし。
Spotify 4000万曲以上 980円 唯一無料アカウントでも利用できる。 スマホアプリは少し重い。再生できない楽曲が多い。 なんだかんだ、一番の王道。どんな端末でも利用できるのは強み。
Apple Music 4000万曲以上 980円 × Apple端末との親和性はピカイチ。 Andoroid版はひどい。非Appleユーザーには魅力なし。 Apple好きなら間違いなくこれ。
Google Play Music 4000万曲以上 980円 ○ ブラウザを利用 PC上のライブラリも同期できる。 PC版アプリはなし。取扱い楽曲数は謎。 今からストリーミングを始めるのなら、あえてこれを選ぶ必要性もない気がする。
Prime Music 100万曲以上 0円
(Prime会員のみ・追加料金なしで利用可能)
○ ブラウザを利用 Prime会員なら追加料金なしで使える。 楽曲数はオマケレベル。聴きたい曲があればラッキー。 音楽通でなければこれで充分なのかもしれない。

こうやって比較してみると、Prime会員で、僕のようにLinux云々だとか洋楽のカタカナ表記が云々とうるさくいうような人間でない限り、Amazon Music Unlimitedという選択肢はかなり賢い選択だと思う。

僕自身、この無料体験期間が終了した後は、Amazon Music Unlimitedの有料会員になるか、それとも使い慣れたSpotifyに戻ろうか考え中だが、もう少しの間はAmazon Music Unlimitedを使い尽くしてみようと思う。

なお、気づいた人もいるかもしれないが、音楽ストリーミング・サービスの比較なのに、音質については一切触れていない。というのも、それぞれのストリーミングを使っていた時期がバラバラで、同時に曲を流して比較したこともないので、なんとも言えないからである。

それに、最高音質時でmp3の320kbps〜と書いたところで、ビットレートの違い云々よりも各人の再生環境による音質の差のほうが大きいと思っているからである。

所詮は圧縮音源なので、それについてやたらと音質を求めるのもお門違い。本当に高音質を求めるのであれば、CDやレコードを買おう。(実は、ハイレゾ音源は未体験の人間)

というわけで、Amazon Music Unlimitedに興味を持った方は、まずは1ヶ月間の無料体験に登録して見てはいかがだろうか。

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