本に線を引けないので付箋紙を使っている

雑記
付箋の貼られた本

ここ数日一枚も原稿を書いておらず、久しぶりに書いている。まずは気持ちのリセットというか準備体操として書いているので、きっとたいしたことのない記事になると思うけれど、どうかお付き合い願いたい。

読書するなら線を引け⁈

よく聞く意見に、読書する際には線を引いたり書き込みをしたほうがいいというのがある。有名な読書術術だと齋藤孝氏の三色ボールペンのアイデアとか。斎藤氏が提唱する三色ボールペンは、黒の代わりに青のインクを使った、青・赤・緑の構成で、色毎に線を引く意味合いを変えるといったアイデア。(色ごとの意味合いは覚えていないので、興味があれば齋藤孝氏の本を当たってください)

斎藤氏の三色ボールペン法は、そもそも多色ボールペンが好きじゃないというのもあって試した事はないけれど、本に線を引いたことはもちろんある。ただこれ、どうも慣れないので、一、二回やってやめてしまった。

というのも根からの貧乏性というのもあって、ブックオフで百円で買った古本に線を引くときだって、躊躇してしまうのだ。その本をいつか再びブックオフに売りに行ったところで、五円か十円程度の値段しかつかないと知っておきながら、この有様である。
恐れ多くもがんばって線を引いてみても、今度は線が曲がってないか等と気になって仕方がない。こうなると本の内容どころではない。

本には線を引けない僕でも、プリントアウトしたレジュメにはバンバン線を引いちゃう。コピーした論文なんかにも、まあ引ける。そういえば去年合宿に行って自動車免許を取った際も(無意識でこう書いていたけれど、免許自体を取ったのは二俣川だった)、講義のテキストにこれでもかというほど蛍光ペンでマークし、青のボールペンで書き込みをした。まあこれは、ここに線を引けだの言われるがままにやってたのだけど。

つまりプリントアウトしたレジュメや論文は、そもそも自分の中で価値がないもの・終わったら資源ゴミになるものとして認識しているのであって、また免許のテキストなどは、そもそも合格しなきゃ死ぬという気持ちが根底にあったから、貧乏性なんて言ってられない。

ところが本と言うものになると、いくらそいつが安かろうが、どうせ捨てるだとか学ばなきゃ死ぬといったドライな気持ちにも真剣な気持ちにもなれない。

ここまで書くのにだいぶ文字数を費やしてしまった。というわけで、本に線を弾けない症候群の僕は、もっぱら付箋派。気になった箇所にペタペタと貼り付けていくのだ。
付箋の貼られた本

「おいらは付箋派だい!」

今使っている付箋は百均で買ったプラスチックぽい材質のやつ。色がたくさんあってかなりの枚数があったけれど、そもそも色分けはしてないし、大きな塊を持ち歩くのも扱いにくかったので、小さな塊に切ってある。この付箋は貼り付けても下の文字が透けて便利! のはずだったんだけど、肝心の1枚ずつ剥がす工程がえらくやりにくいので、買ったことを少しだけ後悔してる。(後悔しつつ使っているので、やっぱり貧乏性である)

結局のところ、本を読むときは線を引け! とうるさく言う人は、その方法が自分に合っていたからそのように人にも勧めているだけだ。だから合わない人は無理にそういうアイデアを取り入れる必要もないんじゃないかと思っている。前まではどうせ読書するのは線を引いたほうがいいよなと、無意味に引け目を感じていたけれど、今は開き直って、「おいらは付箋派だい!」。小さなことだけど、付箋なら外観からだけでもどこにマークをしたかわかって良い。

線を引くで思い出したけれど、Kindleの「線を引く」機能も、指でタッチするのも面倒(ずれる)だし、大方、後で読み返すこともない。どうでもいいけれど、「〇〇人がここに線を引きました」というアレも、ありがた迷惑なのでやめて欲しい。こちとら現代文のテストのために小説を読んでいるんじゃないのに。

図書館の本に線を引くな!


着地地点を失ってしまいそうなので、これ以上話を広げるのはやめておくけれど、まとめると、

  1. 読書する際は線を引け! という意見がある。
  2. 確かに線を引いた方が能率が良い(かも)。
  3. とはいえ貧乏性には躊躇してしまうので、だったら無理せず付箋でも使った方が良い。
  4. 意識の高い系や仕事ができる人の術を無理に取り入れなくとも、自分に合う方法でやっていけばいいんじゃない?

といった感じ。無理やり四部構成にまとめてしまった。とはいえ僕、読んでいる本の七割が図書館の本だった。そりゃ線を引けないわけだ。

どうでもいい話だけど、以前ゼミの同期が大学の図書館から借りた本にフリクションで線を引いていた。彼女は「フリクションなら消せるからいいかなと思って」と言いながら、返す前にゴシゴシ消していた。マイナス二十度位の冷たい目で見てしまったのは、言うまでもない。