Geforce NOWにフリープラン登場!プレミアムプランとの違い

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Geforce NOWにフリープラン登場!プレミアムプランとの違い

GeForce NOW(ジーフォース・ナウ)ではそれまで行われてきた31日間のプレミアムプランの無料体験を廃止し、完全無料で遊べるフリープランを2021年6月10日から新たに開始しました。

プレミアムプランとの主な違いは、1セッション当たりにつき連続プレイ時間が1時間までなどといった差が設けられていますが、遊べるゲームタイトルや最高画質、最高フレームレートなどは全てプレミアムプランと同等となっています。

筆者はちょうどフリープランが開始される1ヶ月ほど前からプレミアムプランを利用し始め、ちょうどフリープランが開始されたタイミングでフリープランに切り替えたため、それぞれのプランを実際に使ってみた感想もレビューします。

フリープランとプレミアムプランの違い

フリープラン プレミアムプラン
月額料金(税込み) 0円 1,980円
混雑時のアクセス 通常接続 優先接続
連続プレイ 1時間 6時間
RTX ON 非対応 対応

GeForce NOWのフリープランとプレミアムプランの違いは上記表の通りとなります。最も大きな違いは、フリープランが無料で利用できる代わりに、連続プレイ時間が1時間までと制限されている点です。

以下でそれぞれの違いについて詳しく解説していきます。

GeForce NOWにはソ
フトバンク版とau版が提供されていますが、フリープランとプレミアムプランのサービス内容については二社とも全く同じものとなっています。au版のフリープランについては、auスマートパスプレミアム会員の特典としてのみ提供されています。

料金の違い

混雑時のアクセスの違い

フリープランとプレミアムプランでは混雑時のアクセスについても、通常接続と優先接続といった違いがあります。

GeForce NOWでは同時に利用できるユーザー数に限りがあるため、混雑時にはプレミアムプラン会員が優先的に接続できるようになっています。

また、同時接続人数が上限に達している際には、いずれの会員であっても接続できるまで待ち時間が発生しますが、その際に先に接続できるようになるのもプレミアムプラン会員となります。

ただし、筆者がフリープランのサービス開始初日から数日間使っている限りでは、いまのところプレミアムプランよりも接続が遅いと感じることはありませんでした。

混雑時にはフリープラン会員が後回しにされるとはいえ、ゲームで遊んでいる最中に強制的にログアウトさせられるといったような強引なものでもないと思うので、個人的にはここは大きなデメリットに感じていません。

連続プレイ時間の違い

GeForce NOW連続プレイ時間制限

筆者が最も大きな違いと感じているのはこの連続プレイ時間の差で、フリープランでは1時間までに制限されています。

フリープランでは数十分間ごとに画面上部に残り時間のカウントが表示され、残り10分を過ぎると常時、上に表示されるようになります。

さらにプレイ時間が1時間を超えると、ゲーム終了を告げるカウントダウンが表示され、その直後、上記画像のように強制的にゲームが終了されます。

残り時間がまだたくさんあり、画面上部にタイマーが表示されていないときでも、Ctrl + G(Mac: Command + G)でGeforce NOWの設定メニューを開くことで、残り時間を逐一確認することができます。

制限しているのは連続プレイ時間のみ

ただし、あくまで制限されているのは連続プレイ時間であり、1時間を超えた後でもゲームを再起動すれば再び1時間まで遊べるようになります。「1日の合計プレイ時間が1時間まで」といったほとんど使えない制限ではないので、安心してください。

また、1時間経たないうちにゲームを終了しておけば再び連続プレイ時間のカウントはリセットされるので、こまめに30分過ぎた辺りでゲームを再起動するようにしておけば実際には何十時間でもプレイできます。

筆者がGeForce NOWで遊んでいるApexであれば、3〜4マッチごとに再起動するように癖付けておけば、問題ありません。(筆者のように降下後に即部隊全滅を繰り返しているような弱々プレイヤーであれば、もっと頻度が少なくても大丈夫です)

そのため、個人的には一人で遊んでいる分には、この点もほとんどデメリットにならないと感じています。

反対にフレンドと遊ぶ際には1時間経たないうちに「ちょっと待ってて」と断り、度々再起動する手間が生じますが、この作業を面倒だと感じなければ(相手に申し訳ないと思わずにできるのであれば)、障害にはならないと思います。

プレミアムプランにも制限はある

なお、プレミアムプランにも連続プレイ時間は6時間までと制限を設けているため、あまりにも熱中して何時間もプレイし続けていると、カウントダウンにも気が付かず、強制的にゲームを終了させられてしまうことがあるので、注意が必要です。

筆者は、実際に一回だけこれをやってしまい、一緒にプレイしていた野良さんにせっかく蘇生してもらったのにいきなり抜けてしまい申し訳ないことをしたと反省しています。

公式では、このプレミアムプランの制限について「不正利用防止」として説明していますが、個人的にはあくまでこれは建前で、本当は廃ゲーマーみたいな人間に何十時間とプレイされ続けてはサーバーが保たないからでは?と筆者は思っています。

RTX ON対応の違い

レイトレーシングオンオフ比較

GeForce NOWではNvidiaのグラフィックボードGeForceシリーズの最新機能である「レイトレーシング」にも対応していますが、これに対応しているのはプレミアムプランのみとなります。

レイトレーシングは、水辺や金属などの反射面に対して、キャラクターや武器、建物などの映り込みがリアルに反映される機能となっていますが、この機能を体験するには、ゲーム自体がレイトレーシング対応であることが条件になります。

人気作品のレイトレーシング対応状況

RTX ON対応 RTX ON非対応
Cyberpunk 2077 Apex Legends
Minecraft Among Us
フォートナイト Dead by Daylight

※2021年6月現在

上記表がGeForce NOWで遊べる人気作品のレイトレーシング対応可否の状況となっています。

筆者が遊んでいるApexは良くも悪くもレイトレーシングには対応していないため、この点は筆者自身は全くデメリットに感じていません。

また、対応作品であっても、そもそも「レイトレーシングは要らない」と考えているゲーマーも多いようなので、対応作品であっても必須な機能という訳ではないでしょう。

フリープランを実際に使ってみた感想

MacBook ProでのApex Legends

筆者はフリープランをサービス開始日から利用し始めています。また、その直前までプレミアムプランを1ヶ月間の無料体験で利用していたため、プレミアムプランからフリープランに移行したことになります。

そして、それぞれを実際に使ってみた感想としては、今のところプレミアムプランとの違いを感じることはありませんでした。

サービス開始の初日や2日目辺りは、普段80FPS前後出ていたApexでのフレームレートが60FPSちょい超え程度と若干ラグい感じがあったり、一度はサーバーが落ちてしまうことがありました。

しかし、これはフリープランだからといった訳ではなく、おそらくフリープラン開始により一時的にGeForce NOWのユーザーが増加し、サーバーが圧迫されていたからだと考えています。

事実、この記事を書いているのはサービス開始から4日が経過した6月13日ですが、今ではそのようなラグいシチュエーションやサーバー落ちもなく、プレミアムプラン同様にApexを楽しんでいます。

Twitterで調べた感じ、やはりフリープラン開始直後はプレミアムプラン会員であってもラグい感じが生じていたようです。

この点、プレミアムプラン会員からすると「フリープラン会員マジウザい」という気持ちでいっぱいでしょうが、ユーザーが増えれば結果的にサーバー増強などサービス内容も良くなると思うので、長い目で見たらプレミアムプラン会員にもプラスになるかと思います。

連続プレイ時間の制限はプチブレイクと考えれば◎

前述した筆者が一番の違いと感じている「連続プレイ時間1時間まで」といった制限のため、3〜4マッチごとにこまめにゲームを再起動させる手間はありますが、この時間をトイレや飲み物を取るためのプチブレイクと捉えています。

むしろ、強制的に1時間経たないうちにゲームを終了するといった制限により、「ゲームのやりすぎを防ぐ」といった大きな意味を持っているため、個人的には充分アリ、むしろ一人でプレイする分には有り難いくらいと思っています。

ただし、これがフレンドと遊んだり配信などを始めた際は全然違う印象にはなると思います。あくまで一人で黙々と遊んでいる場合の話です。

フリープランならクレカなしで登録可能

このように、フリープランであってもApexやフォートナイトなど最新の流行りのPCゲームを完全無料で好きなだけ遊べてしまうので、正直優良すぎるサービスだと思っています。

これまで提供されていたプレミアムプランの1ヶ月無料体験とは違い、期間の制限もなく無期限で利用し続けられるので、ゲーミングPCを持っていないけどPCゲームを遊んでみたいと思っている方はこれを期に是非とも登録してみてください。

フリープランであれば、クレジットカード情報なども入れることなく利用できるので、うっかり間違えて料金が発生してしていたなんていうことも起こりません。また、学生など誰でも気軽に登録できるのが嬉しいポイントです。