ライブハウスのファンが思う、ライブハウスのここが嫌い。
今から書くことは、読み方によってはただの愚痴と思われるかもしれない。ただの言いがかりと捉えられるかもしれない。しかしこれは、音楽好きでライブ好きな筆者が以前からずっと疑問に思っていたことなので、ここで批判を恐れず書いていこうと思う。
ライブハウスのスタッフが怖い
私は2018年に80本のライブを観に行った。今年は去年ほど多くはないがそれでも、週に1度はどこかしらのライブハウスへ足を運んでいる計算になっている。その中で、連続して同じ会場に何度も出向くということはあまりない(同じアーティストのライブに連続していくことはあるが)ので、ライブの数だけのライブハウスへ行っていると言っても過言ではない。
そしてどこのライブハウスへ行っても必ずと言っていいほど遭遇する、個人的ストレスの原因第1位が「会場のスタッフが怖い」である。むしろライブハウスへ行って「感じのいいスタッフ」に出会ったことがない。受付やドリンクカウンターといった、観客に直接対応するポジションのスタッフですら、である。
ライブはエンターテイメントであるし、ライブハウスはサービス業であると考えているので、そこに従事しているスタッフの印象が悪いというのはかなり致命的であるはずだ。それなのに、接客レベルの高いライブハウススタッフ、というのは聞いたことがない。
これは私の行動範囲が狭いために知らないだけなのか、実際問題として接客に重きが置かれていないのかは不明である。もし、これを読んでくださった方の中に「スタッフの対応がいいライブハウス」があったらぜひ教えていただきたい。
それでもライブハウス通いをする理由
さて、そんなストレスを抱えているにも関わらず私がライブハウス通いを止めないのは「演者のファンだから」という理由しかない。スタッフの態度が悪くても、その日のライブが良ければとりあえずストレスからは解放されるからである。それだけ音楽の力は偉大であるし、そのために尽力しているPAや照明スタッフの方々の技術は素晴らしいものだと思う。
ただ、転換中にフロアへ降りてきてセッティングなどしているスタッフの表情はとても堅いなぁと思うときもしばしばある。いつも満面の笑みでいろとは言わないが、一応エンターテイメントをやっているのだからもうちょっと楽しそうに仕事できないものだろうか……と思うのである。
現役のライブハウススタッフのみなさん、そんなに仕事はつまらないですか? もしそうだとしても、その場所を選んでいるのはあなた自身なのだから、もうちょっと楽しそうにできませんか?
そんなスタッフさんがいたら、ライブはもっと楽しくなると思うのですが。
筆者は接客業に従事していた経験が長いために、そういうところが気になってしまうのかもしれないとも思っているのだが、だからこそ、スタッフの態度もライブハウスにおける大切な要素のひとつと捉えているため、今回はその部分に特化して取り上げてみた。
ライブの質だけではなく、ライブハウスの、サービス業でありエンターテイメントを作り出す場所としての質も向上していけば、今後の業界の活性化につながるのではないだろうか。
ライター:フジモリキミカ
「まえむきサンセット」主宰/ボーカリスト。都内のライブハウスを中心に企画を打ったり、歌ったり、お客さんとして大いに盛り上がったりしています。ご縁あって、「バンド部ねっと」にてライターデビューしました!
※この記事は、以前筆者が運営していた音楽サイト「バンド部ねっと」から移行した記事となります。