音楽スタジオの求人情報の見つけ方と志望動機の書き方!〜元大手リハスタ勤務が解説〜
6月に入り就職面接が解禁、というニュースが報道されていましたね。就職活動中の方も、そうでない方も「好きなことを仕事にしたい!」という想いは少なからずあるのではないでしょうか?
バンドマンの方の中には普段から利用していて馴染み深い音楽スタジオ(リハーサルスタジオ)で働いてみたいと思っている方も少なくはないでしょう。
今回はそんな音楽が好きな方に向けて、様々な業種の中でも音楽スタジオの求人の見つけ方、勤務する上でのメリット・デメリットなどを、東京都内で最大級の店舗数を有する大手音楽貸しスタジオのSOUND STUDIO NOAH(サウンドスタジオノア)の某店舗で働いていた筆者がお伝えしていきます。
音楽スタジオで働くまでの流れ
求人の見つけ方
音楽スタジオの求人情報自体を見つけるのは、東京・大阪・名古屋といったいわゆる東名新にお住まいでしたら、それ程難しいことではないと思います。スタジオの数が他の地方と比べても多いので、例えばインターネットで「東京 音楽スタジオ 求人」と検索すると、様々なスタジオの求人が確認できます。
もちろん他の地域でもこの方法は有効です。ただ先に挙げた3つの地域(特に東京)は音楽スタジオだけでもかなりの数があり、他地域と比べて選択肢が多いのは事実です。
また、普段よく行く音楽スタジオがあれば、そこのスタッフに求人情報はないか聞いてみたり、HPの求人情報ページを見てみるのも良いでしょう。
採用までの流れ
求人を見つけ、働きたいスタジオが決まったら応募をします。応募の方法は各スタジオによって異なりますので、募集要項をきちんと確認しておきましょう! ただし、どのスタジオでも履歴書と面接は必ずあると思います。そこで迷うのは志望動機ではないでしょうか?
実は私の姪も音楽スタジオで働いています。私も姪もそうですが「音楽が好き」という大前提をアピールしました。当たり前ですが、スタジオの仕事は音楽が嫌いな人には務まりません。嘘のない範囲でアピールしてください。
それと、これはスタジオ勤務に限ったことではないですが「入社後に何をしたいか、どうなりたいか」を示せるとより採用の確率は上がりますよ。
③面接での注意点
履歴書ができたら、いよいよ面接です。音楽スタジオでの主な業務は接客です。なので挨拶と面接時の受け答えは必ず見られます。「失礼します」「ありがとうございます」などの挨拶は必ずしてください。
私も勤務し始めてから聞いたのですが、店舗スタッフに対しても挨拶出来ない人は無条件で不採用にしていたそうです。そのため面接官にだけ挨拶する、というのもNGです。
ちなみに、面接の内容は私が受けた際は非常にフランクでした。「何の楽器やってるの?」「どんな音楽好きなの?」「このミュージシャン知ってる?」といった世間話な印象でした。
スタジオで働く上での注意点
スタジオで働く上での注意点としては、なんと言っても体力勝負な点です!重い機材を運んだり、夜勤があったりと体を動かすことが多いです。事務仕事を希望している方にはちょっと大変かもしれません。
あと、個人的に大変だったことはお客さんは喫煙者が多いことです。私自身はタバコを全く吸わないので、ロビーでお客さんが集まってタバコを吸い始めた時は大変でした。
もちろん換気はしますが、追いつかないほど煙が充満することもありました。最近では禁煙ブームが広がっているのでその辺は解消されつつあるかもしれませんが、非喫煙者(特に嫌煙家)は覚悟しておいた方が良いかと思います。
スタジオで働くメリット
終始音楽と触れ合える
なんと言ってもこれに尽きると思います。特に楽器が好きな人にはたまらないのではないでしょうか。最新のエフェクターやシールド、アンプなどを真っ先に試せるのは音楽スタジオのスタッフの特権だと思います。
もちろん、ただ楽しむだけではなく、お客さんに「どんな音なのか」「使い方はどうなのか」を伝えられるようにしましょうね。
好きなアーティストに会えるかも!
特に東京のスタジオでは多くの有名事務所の方が利用します。私自身好きなアーティストを間近で見て密かに興奮していました(笑)
また「名前は聞いたことがある」というアーティストの方も利用することが多いです。結構アーティストの方は礼儀正しく、律儀な方も多いです。
特にアイドルの方は一人一人フロントに来て、挨拶してくれたこともありました。そうされると少しその方々に興味を持って、音楽を聞いてみるきっかけにもなります。「応援してみようかな」と思い始めるので、音楽の趣味が広がる可能性もあります。ただし、アーティストの方にサインや握手を求めるのは御法度です。その点だけ気を付けましょう!
終わりに
今回は音楽スタジオで働いてみたいと思っているバンドマンや音楽家の方に向けて、音楽スタジオでの働き方や求人の探し方などを説明しましたが、イメージはつきましたか?
この記事が少しでもスタジオで働く上での1歩を踏み出すきっかけになってもらえたら幸いです。もちろん、スタジオで働くことはメリットだけでなくデメリットもたくさんありますが、楽しく働けることは間違いありません。
なにより、私は今は別の仕事をしていますが、今までで一番楽しかったのは音楽スタジオでの勤務です。音楽が好きな方、これから音楽を始めたい方、ぜひスタジオでの仕事を検討してみてはいかがでしょうか?
※この記事は、以前筆者が運営していた音楽サイト「バンド部ねっと」から移行した記事となります。